今回はクラシックに『ヴェニスに死す』(1971年/イタリア・フランス)です。
 ご紹介するまでもなく映画史に燦然と残るこの名作。巨匠ルキノ・ヴィスコンティ監督のデカダンスと可愛い男の子ちょ→好き!趣味が炸裂した代表作でもあります。
 簡単にあらすじを述べますと、人生に疲れた芸術家のおっさんがバカンスにやってきたベネツィアで見かけた美少年にぞっこんべた惚れ。ストーカーまがいの行為を繰り返したあげくまったく気付かれることも無く、街に流行り始めた疫病にかかって1人孤独に死んでいく、というもの。
 若さの美しさや老いの醜さが、生き生きとした美少年とベネツィアという街の持つ退廃を通して描かれます。
 これを撮った時点でヴィスコンティ監督65歳、私には芸術家の姿と監督自身がだぶって感じられて仕方ありません。
 
  

 

 
 
***お客様のご感想***
 
 

Sさん(44歳/会社員)「いやー、美少年はいいもんですな。」

 
 
Mさん(24歳/主婦)「左近も..若い子の方が好き..なのか?」
 
 

Sさん(44歳/会社員)「なにをおっしゃる。左近は殿のことを言っておるのです。」
 
 

Mさん(24歳/主婦)「もう..左近の..ばか////」
 
 

Kさん(26歳/前衛日本画家)「貴族の家系出身故に表現できるデカダンス!セレブを称する輩は多かれどおそらくこの日本に、いや現代の世にこの退廃美を描ける者はおるまい。しかし私は諦めぬぞ!見ててください謙信公!!」
 
 

Yさん(22歳/大学院生)「『なんでベネツィアに死すってタイトルじゃねぇんだよ! イタリア語で呼べッ!イタリア語でッ!こけにしやがって!ボケが!』とギアッチョ殿が申しておりました!」
 
 

Hさん(16歳/女子高生)「ああいう奇麗な子ってしゃべらないから良いのよね。お人形さんみたいに飾っておきたいタイプだわ。」
  
  
  

 

 
 著作権うんぬんかんぬんの関係でこの名作のDVDも1000円弱で手に入るようになりました。すばらしい世の中ですね。
 常に映画はお嘆美視点で見る私、大谷ですが一般的な趣向をお持ちの方々はこの作品にどのような感想をお持ちになるのでしょう。この場で問うたところで詮無きことですが。
今後も不定期に開催していきますので詳しくは店内の掲示をご覧ください。

 

 

店主・大谷 
 
 

  
カフェ・ド・関ヶ原
Books+Coffe+Wine
open 11:00-23:00