記念すべき第一回はピエル・パオロ・パゾリーニ監督『ソドムの市』(1975年/イタリア・フランス)でございます。
 マルキ・ド・サドの『ソドムの百二十日』がベースとなっているこの作品。
 第二次世界大戦中のイタリアに舞台を移し替え、時の権力者達が美少年美少女を街から遠く離れた別荘に監禁し、酒池肉林の狂宴を繰り広げます。全裸で犬ごっこ、アレを食べる、等、同人誌ではよくお目にかかる(ホントかよ)とんでも設定の数々が実写となって貴方の前に。と、書くとエロを期待されるお客様もおられるかと思いますが、ここまで突っ走られると勃つものも勃ちません。少なくとも私、ノーマル大谷は。
 原作同様、無理矢理収拾を計ったとも思われるラストの集団拷問シーンは圧巻。その存在そのものが狂気の沙汰と言われる壮大なる問題作です。
 ちなみに私はこの作品と出逢ったのは学生時代のことでありましたが、正直、やったもん勝ちだなという感想を抱きました。ビバ!金と権力!
 撮影後、交際していた出演者の少年に監督が刺し殺されてしまい惜しくも遺作となったというエピソードもこの作品の衝撃をいっそう深いものにしているのではないでしょうか。

 

 

 

 
***お客様のご感想***

 
Mさん(24歳/主婦)
途中で嘔吐→貧血失神でリタイアのためノーコメント。
 

Sさん(44歳/会社員)
「ちょっ、ちょっとあんた、うちの殿に何見せてんですか!殿はディ○ニーアニメが刺激の限界なんですから!!勝手なことしないでくださいよ!!殿、大丈夫ですかっ、殿ぉぉ!!」
 

Kさん(26歳/前衛日本画家)
「画面一杯にひろがる肉の華。これぞ美の極致!あらゆる悲惨、あらゆる不条理の中にこそ美はその存在を許されるのだな!」

 
Yさん(22歳/大学院生)
目を見開いたまま失神。ノーコメント。

 
Hさん(16歳/女子高生)
「大人って...すごい..。」(興味津々で最後まで見た)

 

 

 
 皆様、お楽しみいただけたご様子で私も自身のセレクションに間違いが無かったとうれしく思います。
 今後も不定期に開催していきますので詳しくは店内の掲示をご覧ください。

 
店主・大谷 
 

 

 

 

カフェ・ド・関ヶ原
Books+Coffe+Wine
open 11:00-23:00