三成の狭い口内を猛る肉が占領する。
 大きな質量をもったそれを飲み込もうと必死に舌を動かす。
 

「んっ、あ..ぐぅ.。」


 途中、何度もえづきながら、それでも健気に肉塊にむしゃぶりつこうとする三成。

 
「殿、お苦しいですか?」
 

 至近距離で囁かれる左近の声はあくまで優しい。
 けれど、苦悶の表情を浮かべる三成を見つめるその目は冷ややかだった。

「ふぁっ...。」
 

 頭を横に振って、三成はさらに眼前の熱を口に含んだ。

 
「後悔されても遅いのですよ。ご自分でなされたこと。ご自分で責任をとっていただかねば。」

 
「わ、わかっている!」

 
 強がってはみても、どれだけ飲み込んでも肉の欲望は何時果てるとも無く三成を責め苛む。
 終わりの無い重圧に精神は既に限界だった。
 早く終わりにしたい。もう解放して欲しい。
 そう願っても、この地獄を始めたのは自分。
 今さら何をと左近は嘲笑うだろうか。
 それでももう構わない。許しが与えられるのなら、もう。
 

「ぁあ..もぅ..だめ..左近。」

 
 苦しげな息の下から三成は眼前の肉に降伏を告げたのだった。
 

 

 

  
「き、気持ち悪いぞ、左近。」(げろんぱ寸前)
「当たり前です。だから言ったでしょう。殿にメガマックは無理なのです。」
「だって幸村が一人で買いに行くのは寂しいって言うから...。」
「ご自分のお腹の弱さをお考えください、殿。」
「俺にも計算外のことがあるのだ...。」
「計算外にも程がございますっつーか、計算してないでしょ。」
「ああ!もう!冷えてお肉がぱさぱさではないか。俺は残す!後はお前に任せた島左近!!」(脱兎)
「殿!!」

 
 でももったいないから食べた島左近。

  

   

 

  

  

   

 

  


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